５月２５日（金）新宿校に抽選で選ばれた４０名の受講者が集まり、食文化スペシャル講座が開催されました。この講座は、ドイツの初夏の食卓を彩るホワイトアスパラガスを本国から空輸、チーズやソーセージ、ピクルスもドイツ産、そしてドイツ人シェフ、マークス・ボスさんが直接本場ドイツの味を伝えてくれるというスペシャルな内容。さらに、リースリング種の葡萄から作られたドイツワインを３種類も味わえるという豪華版。はじめにドイツ大使館文化･科学・環境担当バルバラ・永野参事官のご挨拶がありました。

　「ドイツではホワイトアスパラガスは誰もが心待ちにしている初夏の風物詩。その美味しさに触れ、安全安心にこだわったドイツの食を知って欲しい」

続いてドイツワイン基金のマニュエラ・リーブヒェンさんから、ドイツワインのお話と当日の３つのメニューのために選んだ３種のワインのご紹介がありました。

さて、いよいよシェフによる調理デモ。

「ドイツではこれが大変。アスパラガスの皮を剥く時、仕上がりが角のない丸い形にならないと一人前と認められません」

上手な日本語でユーモアたっぷりに教えていただきました。やがて漂う美味しそうな香り。ハーブやミネラル塩の一味をきかせたシェフの味を確かめたらいよいよみんなで実習のスタートです。

ホームメイドクッキングの生徒さんだから手づくりは大好き。手際よく協力し合ってアスパラガスが一斉に調理されていきます。参加者の間を飛び回るようにしてシェフも大忙し。大事なポイントをてきぱきと伝えて歩きます。会場は活気と明るい笑い声に包まれました。

　やがて食卓に季節感いっぱいのドイツ料理がならび、グラスには薫り高い白ワインが注がれました。乾杯！の声に続き、美味しさに頬を緩めながら、楽しげな会話が弾みます。シェフのボスさんは次々と寄せられる質問にきさくに答えながら、ドイツの食への関心が広がっていく手ごたえを感じて喜んでくださいました。